高架下建築ツアー 秋葉原〜神田
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繁華街に挟まれた、ひっそりとした空気の中に古めの建築群が続きます。雨どいやシャッターなどの造作も一様に意匠が古いうえに、線路から流れた水の影響と思われる錆が、全体を赤茶けた色にコーティングしております。ときたま通るクルマのドライバーが訝しげに一瞥をくれては通り過ぎていきますが、彼らより少なくとも一つ多くの楽しみをもつ我々に、後ろめたい気持ちは微塵もありません。よね?
このあたりは、こうした細かい鉄骨を組み合わせた橋脚が数多くあり、同行していた専門家の方の話によると、太い鉄骨が作れなかった時代特有の構造だそうです。しかし実際は、第二次大戦末期に日本軍が極秘裏に開発していたモビルスーツが、下半身の骨格が出来上がったところで終戦を迎えてしまったため、GHQの追求を逃れるため橋脚に流用されたものであると、私は推測しています。推測の自由!
この3軒だけ、ものすごい数の室外機がついています。なんというか、装飾を一切廃したプロの仕事場といった雰囲気です。出入する人間が頭をぶつけないよう配慮したのか、下段の室外機には発泡スチロールやらビニールひもでぶっきらぼうに養生がしてあります。子供の頃、立入禁止の工場や施設に忍び込んだ時のような緊張感を味わいました。
これまでのコンクリートからレンガによるアーチに変わり、グッと歴史を感じる趣に。ところどころレンガが崩れていたりして、保護すべき遺産であることを強く印象づけます。いやまだ遺産じゃないから。
ここで一行は電車に乗り込みます。ホントはもう少し奥の今川小路というところにも行ったのですが、露出が難しくてキレイに撮れなかったので、こちらの真ん中あたりにある美麗画像にてご容赦を。今回のルートはこんな感じ。
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