事実は小説より退屈なり
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同じ質問を繰り返す事、時間が4時を少し過ぎてしまう事、都合の悪い事は喋らなくてもいい権利があることなどを丁寧に説明された後に、取調べがスタート。別にアジトの場所を隠しているわけでもブツの取引時間を知ってるわけでもないので、いきなり激昂して胸ぐらを掴まれる事も無く、断ればトイレも携帯も自由。まるで長いアンケートに答えているような時間でした。しつこく確認された内容は、ツールナイフを仕事等の理由で必要に迫られて持っているのか、刃物が他人を傷つける可能性に着いて充分認識しているか、街中で意味も無く携行しているのは罪に当たる事を知っていたかどうか、といったところ。
取調中に別の警官がデジカメを持って入室。全身の写真(服装の確認と思われ)のあとに、ナイフの入っていた場所2カ所を指し示すように言われた時は、ちょっとだけ緩んでいた緊張感が再び戻って来ました。「ところで、お預かりしているツールナイフはどうしますか?お返しする事も出来ますが」ときたので、ヨメさんから貰った大事なナイフなので是非返して欲しいと訴えると、前歴も無いし本日携行していた事についても悪意や危険性が感じられないので、帰る時には渡す事が出来るとのこと。やっと安心して残りのアンケートにも答えられます。
それにしても質問に答えた後で彼が文字を打ち終わるまでの間、カチャカチャカチャという安っぽい打鍵音を聞きながら殺風景な部屋の中を何往復も見回すしかないのには閉口しました。あまりにも退屈だったので、質問が途切れたところでトイレを所望すると、さきほどの職員室から若い警官を呼び出して案内につけてくれました。たまに後ろを振り返りつつ先導してくれるんですが、後ろを見ない時には常に警棒に手が触れるようにしていました。もう退屈なんで目がすっかり観察モードです。
きっかり1時間ほどそんな作業を繰り返すと、カチャカチャつくったA4で3枚ほどの調書をその場でプリントアウト。目を通して問題なければサインをして、この部屋での作業はおしまい。あとは写真撮影と指紋採取だそうな。あとで聞いた話では拒否も出来るみたいですがそんな事は知る由もなく、揉めるのも面倒くさいので了承。はじめて見る調書。しかも自分の(笑。何が書いてあるのかな〜?
※残念ながら署内の写真は無し。あたりまえか。
西新宿で職務質問されたハナシ 1 2 3 4