大和ミュージアムはおおまかに3つのブロックに分けた展示がなされていますが、その中でもまさに暗黒面と言えるのが
大型資料展示室。
海龍に
回天に
零戦。わかる方にはピーンときちゃいますな。
どれも特攻に使用された、または特攻用に開発された兵器です。まあ零戦は栄光に始まった波乱万丈の歴史にカミカゼの悲しいエピソードが内包されているわけですが、特殊潜航艇なんてのは基本的に人間が操縦して敵艦に当てることを目的としているわけで存在自体が悲しいのです。海龍は鉄板を乱暴に張り合わせたような作りで溶接痕も荒々しく、いかにも当時の戦況を感じさせる急場しのぎな感じが伝わってくるし、回天にいたってはその粗末な造りとあまりの小ささに絶句します。
個人的には、こういうものを見て安易に「戦争反対!」と声高に叫ぶような考えは持っていません。戦争は極力回避すべきと思いますが根絶は出来ないだろうとも思います。こういう場所でしっかりと歴史を目視確認して頭に叩き込み、どんな意味を持つのかをなんとなくでも考え続けることが大事なんじゃないかと。
なんてな殊勝な考えを巡らせつつ外に出ると、道を挟んで向こう側に潜水艦のカタチをした巨大な建物がありました。パンフレットを見ると「てつのくじら館」とあるので、同行のメンバー兼ツアコン君に「潜水艦型の建物ってすごいねアレ」と聞くと「ああ、あれ退役したホンモノの潜水艦を展示してるんですよ」
なにィ!潜水艦てこんなにデカイのかよ!(笑
というわけで施設の正式名称は
海上自衛隊呉資料館/てつのくじら館です。潜水艦の向こうに資料館が隠れてました。おもに自衛隊の活動をPRする施設のようで、入場は無料。ざっと展示を見学したあとに艦内に入れるようになっていました。展示してあるのは
あきしおという名前で、1986年就役〜2004年除籍と20年弱運用された正真正銘のホンモノでした。艦内は残念ながら撮影禁止だったので外側の写真しかありませんが、こんなにデカイのに乗員の生活スペースはやっぱり狭かったのと、潜望鏡がNikon製だったことをご報告しておきましょう。
コッチの方が大きさが解るかな?ちょっとしたショッピングセンターなんて一撃ですよ!(笑
昼食後から充分に時間を取ってあった呉での見学もアッという間に終了。そして今年の研修旅行もこれにて終了。やっぱりアルコールを補充しつつ空港へと向かったのでした。いやあ今年もイイもの見せていただきました。