エンジンのぬくもり
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当時の細かい症状や状況を列記すると
・十分に暖機しても、ほとんど温風が出てこない。
・走行後にエンジンを切ってしばらくしてエンジンをかけると、すこしだけ温風が出る。
・ファンをONにしたり、外気を導入して走行したりすると、すぐ風が冷たくなる。
・2月の終わり頃、春先なみに暖かい日があり、温度調節レバーを動かしてから調子が悪い。
といった感じ。
まずはサーモスタットを確認してもらったところ、ほぼ寿命とのことで交換するも症状は変わらず。ただ、たまに少し出る温風は前より温かくなっている。じゃあヒーターバルブだということで交換したら、やっと正常になりました。バルブは非分解構造なのですが、交換したバルブを原因究明のため切り開いてもらいました。
右がレバー「青」、左がレバー「赤」の状態です。この部品より手前がヒーターホース、奥がヒーターユニットになります。
グレーの部品がヒーター温度調節レバーと連動していて、クーラントが通る穴を塞いだり開けたりしているんですが、今回の故障では、このグレーの部品を動かすシャフトが折れちゃってました。
ボロッと取れます。実際は密封されているので、穴が閉じた状態でグレーの部品が止まっていて、レバーとシャフトの軸だけがスカスカと動いていたことになります。ただシャフトはOリングで固定されているので、レバーの感触はあまり変わりませんでした。再始動後だけちょっと温風が出たのは、すこし隙間が開いていたからでしょうかね。ちょっとづつユニット内の水が温められたのかもしれません。
いまになって考えると、温風がまだ出ていたころから、風の温度がすこし微妙だったかなあとも思います。というのも、直ってからの温風はなんだかドライヤー級の熱さですから(笑。さすがは北イタリアの実用車ですな。
まあ、10年経つとイロイロあるっつうことで。真冬じゃなくてよかった~。