唯一無二の二人
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前作は、二人の持ち駒を余すところ無く散りばめたカラフルな印象を受けましたが、今回は気に入った素材だけを使い徹底的に仕上げたという感じでしょうか。前作が海の幸満載の海鮮丼とすれば今作は最高級ウニ丼。情けない例えだね。
音の主導権を握っているのはどうも奥田民生のようで、図太くてブレの無いサウンドがアタマからシッポまで詰まってます。井上陽水のヴォーカルはちょっと老いを感じるものの艶っぽさは健在。そして二人に共通の意味なく淀みない言葉の流れが心地よい(笑。
まだまだこの二人には安心してついていく事が出来そうだ。
直接関係ないですが、このアルバム発売直前にNHKで放送された「アーチストドキュメント 奥田民生〜我が道を行く!奥田流音楽のルーツ〜」という番組(3/10に再放送予定)がとても秀逸で、45分間に当人の魅力をしっかり詰め込んでありました。現在の愛車がダッヂ・マグナムということも判明したし、これまで買ってなかったライブビデオとかも欲しくなったりして。