6AU8Aシングルステレオアンプ組立て(3)
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前回お見せした状態から2時間ほどたっぷり使って、抵抗やらコンデンサを一心不乱にハンダ付けした訳ですが、あまりにも楽しくて途中でカメラを持とうとすら思いませんでした(笑。
作業終了と言ってもそこは手作りの品。説明書には「まず通電した状態で各部の電圧をチェックし、テスト用のスピーカを接続し云々」とありましたが、もうそんなの待ってられねえ!でも感電コワイ!ということで、1杯やりながら全ての配線の行き先とハンダの付き具合をもう一度確認。スピーカと音源を接続して恐る恐るコンセントにプラグを挿入。電源を投入すると、真空管の内部が「じわ〜」と赤熱していきます。iPodの再生ボタンを押してボリュームをゆっくり上げていくと…、うは、鳴った、鳴ったよ〜ォォォォォ!
音が出ただけで感動しちゃってますが、肝心の音はといえばコレがまた楽しい。自作による感動がもたらす脳内フィルターを差し置いても、クリアかつ量感のある音と感じました。とくにギターとヴォーカルが主体で、一発録りされている音源なんかは、メインのサウンドに加えて運指のキュッと言う音やミュージシャンの声なんかも聞き取れて雰囲気を盛り上げます。何度も聞いた曲からまったく違った印象を受けたり、今ままで意識した事の無い音を発見したりして、手持ちの楽曲をことごとく鳴らしたくなってしまいます。
真空管の交換も今後の楽しみのひとつ。東芝とかRCAの球がちょっと評判良いみたいですので、次回上京の際には手に入れて来ようかなと。それにしてもこの小さな灯火を見ながら酒を飲むのが、このところの楽しみになってしまいました。
ただスピーカを鳴らすことしかできない非力なアンプですが、ものすごい魅力が詰まっています。パンダにも通じるスピリットを持つ、といえばパンダ乗りの人たちには何となく解るかな?